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事象関連 fMRIを用いた素性照合 (feature checking) 時の脳活動の観察

丸山 啓 (同志社大学大学院)
祐伯 敦史 (立命館大学)
藤原 崇 (同志社大学大学院)
中井 悟 (同志社大学)

 本研究は動詞の素性照合を対象として、素性照合を必要とする刺激とそれを必要としない刺激を提示し、被験者の神経活動を事象関連 fMRIを用いて観察した。結果、素性照合を必要とする刺激に関わる神経活動からベースラインを引いた際、補足運動野に対応すると考えられる上前頭回もしくは前頭回内側面と帯状回に賦活が観察された。観察された帯状回から補足運動野への神経物質の投射経路において無意識的な運動記憶の取り出しがなされていると近年の神経生理学は考えている。また補足運動野は運動をイメージする際に賦活すると報告されており、本研究で観察された領野が述語の素性照合 (feature checking) に関わっていると結論付けられる。

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