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事象構造の合成と特質構造の働き ―前置詞の事象構造―

磯野 達也 (くらしき作陽大学)

 本発表は Pustejovsky (1995) の Generative Lexicon の枠組みで英語の前置詞の意味表示を提案し、意味解釈のメカニズムを明らかにした。特に、at句が動詞の完結性に影響を与えず((1))、動能構文で用いられること((2))や (3) が「タイプを打つ」という解釈を持つことを、事象構造の共合成 (cocomposition) の条件と特質構造 (qualia structure) による「意味補充」と呼ぶ操作で説明した。また、本提案を発展させることで in句、under句など多くの前置詞句が場所句としても着点句としても振る舞うことを説明できると主張した。

(1) John ran at the attacker for/*in five minutes. (2) Paul hit at the fence. (3) Jessie is at his typewriter.

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