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談話中に現れる間投詞、アノ(-)・ソノ(-)について

堤 良一 (岡山大学)

談話中に現れる間投詞アノは、定延・田窪(1995)、田窪・金水(1997)で、言語編集という心的操作が行われていることを表す標識として捉えられているが、ソノについては詳しい記述がなかった。今回、ソノについて調査した結果、話題の抽象度が上がり、より慎重に表現形式を選択しなければならないような場面でソノの出現回数が増えるという結果を得た。

これは、話者がWs/Wp(堤(2002,2005))の、どちらの領域を使用して、表現形式を検索しているかと連動していると考えられる。Wpは名詞を変項として登録する領域であるが、命題Pがそれ自体変項として登録されると考えるならば、より言語学的な操作を行って表現を選択する場合にソノが出現することに対する説明がつく。

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