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日本語における英語借入語の促音化

加藤 幸子(マサチューセッツ工科大学大学院生)

英語から日本語に語が借用される過程において、様々な音韻的変化が起こる。その一つとして子音の促音化がある。促音化には語中促音化と語末促音化があるが、語中促音化には、英語において促音化する子音に先行する母音に強勢がなければならないという条件がある。この条件は重要であるが、英語の強勢がどのように促音化に関わっているのかは明白ではない。そこで本発表では、英語の強勢の日本語の促音の役割を明らかにする。日本語話者は英語の強勢ゆるみ母音と非強勢ゆるみ母音の違いを母音の長さの違いして捉えていること示し、促音化は英語における母音の長さの違いを日本語においても保持する為の手段として起こることを主張する。本発表で提示する分析は英語の強勢の位置に直接言及しない点で従来の分析より優れている。また強勢ゆるみ母音が有気子音に後続する場合になぜ促音が阻止されるのかという問題に対して説明を与えることができることを示す。

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