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満洲語文語の因由節

山崎 雅人

本発表は、満洲語文語の因由節形成語彙を文法化後置詞と名詞派生後置詞に二分する観点を提示し、そこから具体的意味を抽象的機能へ転化する文法化の実例と理由の前景化という取り立て詞としての談話機能を指摘した。文法化後置詞dahame, jakadeは空間を、ofiは時間を基礎概念とする点と、名詞派生後置詞のうちharan, jalinは利害に関し有標でturgundeは無標とする点を論じた。例:i nure omirakū be dahame, solire be naka (奴は酒を飲めない以上呼ぶな)、jakūn biyai tofohon de banjire jakade, gebu be yuwei-jiyei seme arahabi (八月十五日に生まれたので名を月姐と言った)、horonggo erdemu akū ofi geren be dahabuci ojorakū (威徳がないので人々を従わせられない)、ere sini oori yadalinggū haran (これはお前の元気が弱いせい)、jetere jaka akū -i jalin akambi(食べる物がないので嘆く)、tampin benjihe turgunde, uthai ping-jiyei seme gebu arahabi(瓶を送って来たので即ち瓶姐と名づけた)

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