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支援動詞構文における事態性名詞と動詞との項共有と連結性
―『日本語コーパス』を用いた分析―

藤井 聖子
上垣 渉

「支援動詞構文」(support verb construction)に関して,構文に参与する事態性名詞と支援動詞との項共有と連結性を分析・記述する枠組みを提案し,『日本語コーパス (BCCWJ領域内公開データ (2007年度版), 国立国語研究所)』を用いて支援動詞構文5事例を分析する。本稿で提示するのは,「かける」「とる」「与える・あたえる」「持つ・もつ」「受ける・うける」が参与する支援動詞構文5事例の分析である。

本研究での支援動詞構文の定義は以下である:(i) 事態性名詞が本動詞の直接目的語となっており,(ii) その事態性名詞が項構造をもち,(iii) その名詞と本動詞とが項を共有する,(iv)(動詞ではなく)参与する事態性名詞が第一義的な意味フレーム想起要素となる構文。支援動詞と名詞との共起を,3つの支援動詞構文判別テストによって判別し,項共有の仕方の類型ごとに事態性名詞の分類語彙表を示す。

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