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閉鎖子音体系の類型論的考察

乾 秀行

本発表は,792の言語資料を基に閉鎖子音体系を構築し,その系列 (series) 間の共起関係を調べることを目的とする。
体系の作り方を説明すると,縦軸に系列 (series),横幅に序列 (orders) をとり,/p t k/ [Voiceless Stops] を基本型(1×3型)とする。たとえば JAPANESE は /p t k/,/b d g/ のような 2×3型(この場合,系列 (series) として [Voiced Stops] が加わった)となる。 この方式で今回は系列 (series) に限ってその共起関係を調べる。但し系列間の共起関係が問題となるのであるから,当然その対象は3系列以上の体系ということになる。つまり基本型以外の系列 (series) 間の組合せが問題となる。以下がこの結果である。
共起関係の強い系列の組合せ
[Prenasalized Stops] × [Implosives](但し,4系列以上の場合)
[Aspirated Stops] × [Ejectives]
[Geminated Stops] × [vd. Geminated Stops]
[Geminated Stops] × [Ejectives](但し,4系列以上の場合)
[Ejectives] × [Implosives](但し,相補分布になることも多い)
共起関係の非常に弱い系列の組合せ
[Prenasalized Stops] × [Geminated Stops]
[Prenasalized Stops] × [Ejectives]
[Aspirated Stops] × [Geminated Stops]
[Geminated Stops] × [Implosives]

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