日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報

漢字の読み分けにあらわれる語基性/接辞性

吉村 弓子

接尾辞性の漢語には,意味内容は同一でも音読みを2通りもつものがある。本発表では,「人」<ひと>/ジン,ニン/,「力」<ちから>/リョク,リキ/,「中」<範囲>/チュウ,ジュウ/,「性」<性質>/セイ,ショウ/,の造語例

ジンニンリョクリキチュウジュウセイショウ
N+_→N
N+_→N'
N'+_→N
AJN+_→N
VN+_→N
VN+_→N'
ADN+_→N
ADN+_→ADN
を派生機能の観点から考察した。漢語の品詞分類は,格助詞「が」や「を」をともなうか,「の」をともなって連体修飾となるか,何もともなわないで連体修飾となるか,「な」をともなって連体修飾となるか,「する」をともなうか,何もともなわないで連用修飾となるか,という6つの基準によって行った。分析の結果,前頁の表のように派生機能は音読みによって異なっていることが明らかになった。

プリンタ用画面

このページの先頭へ