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心身の状況を表す擬態語動詞をめぐって

吉永 尚(大阪外国語大)

「いらいらする,そわそわする」等の動詞群を意味的に3分類し,A) 感情的心理状態を表す,B) 身体的動作も強く含意,C) 知覚感覚を表す,とした.B) は一部に意志性があり強いアスペクト対立があり動作動詞によく似た性質をもつが,A) は意志性がなく複雑なアスペクト性を示し C) は意志性がなくアスペクト性もなく状態動詞に近い.BC の殆どの「●○●○する」型は同音反復で動作・状況の継続を表し,A に多い「○っと,●っ○りする」型は殆どテイル形で結果解釈を示し促音の語感的効果が考えられる.間接受け身等の diagnostic-test により A はunergative verbs, unaccusative verbs が混在,B はすべて unergative verbs, C はすべて unaccusative verbs と見られ二様の Event に分類される.ここでの非能格自動詞は experiential な ACT を想定し上位事象でありながら意志性のない自動詞類と判断する.また AC は主観的,B は客観的で人称制限も強く影響を受ける.

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