日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報

英語の認識動詞と補文標識 that との共起条件について

家口 美智子(神戸市外国語大大学院)

心理言語学では人間の認知能力は時間をかけて咀嚼し分析する analytic な能力と,瞬間的に全体把握をする holistic な能力との dichotomy 構造をしているとされる.この認識が,補文標識 that があるかないかを決定している.補文の内容を常に REALIS であるとする認識動詞に関しては,holistic か analytic な認識かがそのまま反映される.補文に対して話者が REALIS だと前提にしない認識動詞の場合,補文の内容に話者が疑念を抱いていると瞬間的な情報として処理され that と共起しない.また根拠のある情報,REALIS である情報は,話者の中で分析のすんだ solid な認識となっており,that が使われる.但し,that が formality のマーカーになっている場合,また話者が感情をこめる場合,上に述べた原理は override される.

プリンタ用画面

このページの先頭へ