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Affectedness and Zero Morphology: Passives,Middles and Passive Nominals

山田 昌史(神田外語大大学院)

本発表では,Anderson (1979) で提案された被影響性の条件に関して,この条件が動詞のアスペクト的性質に組み込まれるとする Tenny (1994) などの分析をふまえ,被影響性の条件によって分析されてきた言語現象のうち,受動名詞句内の Theme 項繰り上げの現象と中間構文の現象をとりあげ,動詞のアスペクト的性質を統語構造に取り込むことにより,被影響性の条件を再分析するものである.特に本発表では,上記2つの現象を受動文と比較することにより,受動文の -en に相当する zero 形態素がこれらの構文の生成にかかおり,また,この形態素の持つ素性が,中間構文,受動名詞句内の Theme 繰り上げの現象のアスペクト的制限を担うものであると主張する.

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