日本語/English
日本言語学会について
入会・各種手続き等
学会誌『言語研究』
研究大会について
学会の諸活動
その他関連情報

前置詞,後置詞などの機能語が表す意味変化のメカニズムとその制約

山口 和之(ニューメキシコ大大学院)

認知言語学,機能言語学,文法化の研究を含む歴史言語学,類型論などの領域では,格,前置詞,後置詞などの機能語の多義に関する研究が多く発表されてきた.本発表では,系統的に関係がない26の言語を使い,最初に前置詞等の機能語の意味派生に関して特定の意味構造,又はイメージスキーマが保持されるという主張は多くの例をうまく説明できないことを指摘する.そして先行研究ではほとんど触れられてこなかった問題,ソース的な意味と非ソース的な意味との非対称性を指摘する.最後に,先行研究の問題点を説明でき,そして意味の間に見られる非対称性を説明できるモデルを提案する.このモデルに基づくと自然言語の前置詞,後段詞,格などの機能語が表す意味役割の組み合わせ,そしてその変化のパターンを予測することができる.

プリンタ用画面

このページの先頭へ