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ルワンダ語の関係節

湯川 恭敏(東京大)

Comrie は,ルワンダ語(ルワンダおよびコンゴ民主共和国・ウガンダの一部)を,主語と直接目的語についてのみ関係節化か可能な言語の一例にあげているが,これは文献の誤読によるものである.1999年のウガンダのバントゥ諸語の調査においてこの言語をも調査したが,この言語の関係節が,被修飾名詞のあらわすものと関係節の動詞等のあらわす事象との関係の点で実に多様なものに対応して可能であることを確認した.

この言語では,「私に本をくれた(人)」,「私が昨日買った(本)」のような関係節以外に,例えば「私が本をあげた(人)」,「私が(その人の)本をやぶった(人)」,「私が本を買った(店)」,「(その人の)子供が私をなぐった(人)」,「私が一緒に行った(人)」,「子供が泣く(声)」等々に対応する関係節が可能である.

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