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韓国の帰国子女の言語生活

郭 銀心(東京大大学院)

コード・スイッチングに関する研究は,社会言語学の視点から多くの研究者が各言語集団の言語運営の特徴や規則を明らかにすることによって発展させて来た.しかし,日本語と韓国語のコード・スイッチングに関する研究は,その数も少なく,主に在日韓国人を対象に行われて来たものであった.本研究では日本で幼少期を過ごし,現在は韓国に帰国している帰国子女4名を対象に,彼らの会話を録音した6時間に及ぶデータを基に,日本語と韓国語のコード・スイッチングの特徴についての考察を目的とする.

コード・スイッチングは大きく「文間切り替え」と「文中切り替え」に分けられるが,本研究では「文中切り替え」に焦点を当てた分析を行なった.その結果,文構造が類似している日本語と韓国語の切り替えにおいて,文の構成要素を自由に切り替えるのではなく,主に実質的な意味を持つ文節を単位に切り替えを行っていることから,文構造をあまり崩さずにコード・スイッチングをする煩向か見られた.

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