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Grice の会話の公理にあてはまらない日本語会話

加藤 典子(日本女子大大学院)

本研究は,日本語の日常会話例を挙げることによって,いかに,従来,提唱されてきた(英語を基にした)会話に関するルールを再検討する必要があるかを主張するものである.

Grice (1975) の会話の公理を基にして発展した,Sperber & Wilson (1986) の関連性理論や,R. Lakoff (1973), Brown & Levinson (1978) や Leech (1983) のポライトネス理論において説明される日本語会話も沢山あるが,これら2つの理論でもうまく説明出来ない日本語独特の決まり文句(宜しくお願いします,お蔭様で,等)を,新たに「場(場面)」を重視する概念(いかに,その場にフィットした決まり文句というものを,場から要求されて発話することが大事か)を導入することによって説明可能になる.

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