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ビルマ語の使役表現

安田 哲(東京外国語大大学院)

ビルマ語の使役を表す形式には,/V-se_/ と /V-hkaiN:/ の2形式がある.

本発表では,この2形式の特微づけを,自立度の違い,共起する名詞句の制限,共起する動詞の制限,共起するムードの制限,という各観点から行った./se_/ は自立度が低く,動詞に後接して用いられることは先行研究で従来から指摘されていることである.共起する名詞句(使役者と被使役者)については,使役者・被使役者が人間か非人聞かだけでなく,その両者の関係も考慮に入れて調査した結果を示した.あわせて,人間同士の使役構文の場合には,両者の社会的立場が表現に影響することを示した.共起する動詞についても,実際の基礎語彙をインフォーマントに調査し,具体的に結果を示した.そこから,共起する動詞は,自分の意思でコントロールできるかどうかが重要であることがわかった.また共起するムードにも制限があることを指摘した.

以上の観点から使役を示す2形式の特微づけを行った.

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