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Wh-in-situ in Spec-CP: A Comparative Study

本田 謙介(獨協大/茨城大非常勤)

本発表では Kayne (1994) による SOV 言語の wh 疑問文の分析 (1) は,一見すると問題だと考えられる (2a), (2b) に対し各々 (3), (4) による説明を与えた上で,理論的にも経験的にも優れていることを主張した.さらに日本語の wh 疑問文の Large-Scale Pied-Piping 分析には問題点が多く妥当ではないことも示した.

(1) [CP [TP...wh...] [C' C0 tTP]]
(2) a. 派生の際 TP が Spec-CP に移動する動機は何か?
b. (1) の wh 句はどのように解釈されるのか?
(3) 動機は EPP (II) による.EPP: phrase の左端を埋める2つの形式
a. EPP (I): relevant な素性を X0 に持つ XP を Spec に上げる (Move),あるいは融合 (Merge) する.[FP CP[α] [F' F[α] YP]] (SVO 言語)
b. EPP (II): complement を Spec に上げる.[FP YP [F' F tYP]](SOV 言語)
(4) wh 素性以外によって駆動され C0[+WH] の Spec に移動した wh 句は,その位置 (in-situ) で適正に解釈される.
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