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韓国の釜山方言のアクセント体系 ―複合名詞のアクセント規則を中心に―

姜 英淑(東京大学大学院)

釜山方言の複合名詞のアクセント規則は先行文献で指摘されたアクセント規則以外に次の点でその独自性が見られる.

  1. 前部が n-n 型である場合,後部 n-0 (n≧2) は n-2 と同じ振る舞いをする傾向がある.
  2. 5, 6音節では,最後の音節までHが続くようなアクセント型は現れない.そのため,X=2 では後部の第2音節までHがずれて現われ,X=3 ではX型で現れると考えられる.
  3. 複合名詞の結合の場合,2-3 は 2-2 と弁別されない.これは,体系上,5音節以上の語には,最後の音節までHが続く 5-5, 6-6 が現れないことと関連すると考えられる.

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