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2021年度の論文賞(1件)

久屋 愛実 氏
Aimi Kuya “A Corpus-based Variationist Approach to the Use of It is I and It is Me: A Real-time Observation of a Syntactic Change Nearing Completion in COHA”,『言語研究』159号, pp.7-35 (2021年3月)[本文PDF]

 本論文は、「it is 人称代名詞」構文における主格(It is I)から目的格(It is me)への通時変化をコーパス基盤変異理論(CVL)的手法を用いて実証的に論証した研究である。it’s me(縮約形で一人称)というパターンが変化をけん引しているという観察が先行研究において示されていたが、本論文では、量的な分析を行い統計的に裏付けられることを示しただけでなく、変化の背景として代名詞の種類(1人称代名詞)、構文的特徴(縮約形)、ジャンル(フィクション)とうの要因が変化において特徴的であったこと、当該変化が20世紀後半にはほぼ完了していたことを統計的な解析によって明らかにした。本論文は、先行研究を丹念に再検討しただけでなく、分野横断的な手法を用いることで新たな知見が得られる点を具体的に示している点が高く評価された。

[授賞式(第163回大会,11/21,オンライン)]
2021年度論文賞授賞式-久屋


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