2017年度の論文賞(1件)
麻生玲子氏(東京外国語大学大学院)
「南琉球八重山語波照間方言の三型アクセント」(共著者:小川晋史氏)『言語研究』150号(2016年9月)[本文PDF]本論文は、南琉球八重山語波照間方言が三型アクセント体系をもつことについて、従来様々な解釈がなされてきたデータを自身のフィールドワークでの調査結果から再検討することによって、説得的に論じた論考である。類型論の観点から重要な記述報告であるとともに、音調発生論 (tonogenesis) に対して日本語・琉球語のアクセント研究から貢献しうる可能性を示している。日琉語のプロソディー研究に新局面を切り開き、当該分野の研究の進展に大きく寄与する論文として高く評価できる。
授賞式(第155回大会,11/26,立命館大学)