本発表では、前置詞句結果述語 (PP RP) を含むPP結果構文における to /into PPがどのような理由に基づいて分布されるのかを分析する。PP RPが表す結果事象と動詞が表す使役事象の展開が、to と into の場合で時間的にどう異なるのかという点に焦点を当て、fake reflexive resultative と transitive / intransitive resultative という統語的に異なる二つのタイプごとにその違いを検証する。本発表の主張は、to PP RPで表される結果事象は状態変化が punctualに起こり、一方、into PP RPで表される結果事象は状態変化が durativeに起こるという状態変化の durationに違いがあるという点である。統語形態と語彙形態で 4 タイプに分類できるPP結果構文は、使役事象と結果事象の時間関係という点でそれぞれ異なっていると論じる。