韓国語大邱方言におけるアクセント単位の認定基準

李 連珠(イ・ヨンジュ) (東京大学)

 文や句・複合語において、その音調型からはアクセントの切れ目の有無が判断しにくい場合が多い。本発表では、疑問文・「名詞+動詞」の句・複合名詞・派生名詞などを対象に、アクセント単位の有無を明らかにし、全体の構造を結合型・並列型・接合型の三つに分類する。即ち、アクセント単位の面で一つにまとまっていれば「結合型」と呼び、複数のアクセント単位がただ並んでいるだけの構造は、「並列型」と称する。形態素の境界において音調型の一部に音声的な交替が起こってはいるものの、アクセント単位の切れ目があると判断される場合は、「接合型」と称する。

 最後に、韓国語諸方言のアクセント体系を構築する際には、一つのアクセント単位である結合型のみに基づくべきであると主張する。