韓国慶尚道方言の外来語のアクセント

孫 在賢 (東京大学・院)

本発表では,朝鮮半島東南部に位置する慶尚道(Gyeongsang-do)の大邱(Daegu)方言の外来語アクセントの詳細について報告し,外来語アクセント定着の背後にあるメカニズムについて考察を行なった。その結果,外来語アクセントの定着の背後には,固有語でみられる基本アクセントの干渉と類似音の単語によるアクセントのグルーピングが関係していることがわかった。

また,外来語のアクセントは音節構造で決まるという先行研究で提示された外来語におけるアクセントの一般化は,当方言では妥当性をもたないことを明らかにした。