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韓国における外来語の使用実態と受容要因

梁 敏鎬

本研究は,韓国における外来語の使用実態と受容要因について,アンケート調査で得られた結果に基づいて,明らかにすることを目的としたものである。
外来語の使用実態について調べた結果,認知率(語を見たり聞いたりする割合),理解率(語の意味が理解されている割合),使用率(語を使っている割合)の間で差が見られた。外来語の受容においては,まず語を認知し,その上で理解し,最終的に使用するかどうか判断していることが明らかになった。外来語の受容に対して影響が大きい「調査対象者の属性」と「調査対象語の分野」という2つの観点から要因を追求した。言語外的な要因としては,性差と世代差が見られた。言語内的な要因としては,語の分野ごとに差が見られた。内外両要因の間に深い関連性があり,専門性が高い語については,男女差と世代差が見られた。これは語の分野と調査対象者の属性とが連動して受容に影響を与えている結果と考えられる。

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