韓国語の音素,音節,二つの音節結合の出現頻度は,韓国語母語話者と韓国語を外国語として学ぶ学習者の音韻処理と音韻習得のメカニズムを解明するための基礎資料として重要である。本研究では「21世紀世宗計画のMalmungchi」の書きことばと話しことばのコーパスより784,864字の文字列を無作為に抽出し,音素,音節,音節結合のそれぞれの出現頻度を算出した。その結果,音素レベルの場合,初声は「ㅇ,ㄱ,ㄷ」,中声は「ㅏ,ㅣ,ㅡ」,終声は「ㄴ,ㄹ,ㅇ」の順で高く,音節レベルの場合,φVは「이,의,에」,CVは「다,가,고」,φVCは「을,은,있」,CVCは「는,한,것」の順,音節結合レベルでは「으로,에서,하는」の順で出現頻度が高いことが分かった。また書きことばと話しことばの頻度の相関が音素,音節,音節結合で極めて高く(すべて0.95以上の相関係数),両コーパスが音韻的に類似した頻度を示した。