日本言語学会第153回大会
期日:2016年12月3日(土)・4日(日)
会場:福岡大学(福岡市城南区七隈)
会長:窪薗晴夫
大会運営委員長:佐々木冠
大会実行委員長:江口正
大会プログラム(PDF版)1.27MB発表要旨(PDF版)1.1MB大会1日目 12月3日(土)
13:00-17:40 口頭発表
18:00-20:00 懇親会
大会2日目 12月4日(日)
10:00-12:00 ワークショップ
11:30-12:50 ポスター発表
13:00-13:20 会長挨拶,開催校挨拶,学会賞授賞式
13:20-16:20 公開シンポジウム
・公開シンポジウム(12月4日日曜日)
「方言研究から言語研究へ」
日本語方言に対する理論的な研究は、音韻論や形態論で進み、統語論や意味論では大きな進展が見られにくい。たとえば意味論における問題は、意味を入れる形式には方言ごとのバリエーションが見られやすいが、意味そのものは普遍的な性質を持つこと、また話者にとって、方言の形に対する内省は容易なのに対し、意味の内省は複雑な文脈を伴い容易ではないことなどが挙げられよう。しかし、個別の方言の記述では標準語との用法の違いがしばしば指摘され、方言ごとに異なった意味のカテゴリーがあることは明らかである。問題は、そのような「用法の違い」を超えて、方言研究が言語研究一般に貢献するような知見を提供できるか、である。このシンポジウムでは、実際フィールドに出てデータを収集している研究者をパネリストとし、方言データの収集から一般言語研究への貢献までどのようにデータと論理を構成して深化させていけばよいのかを議論する。またそのことにより、様々なデータを扱う研究者と理論に興味を持つ研究者の橋渡しを行いたい。
企画・司会:江口 正(福岡大学)
ディスカサント:定延 利之(神戸大学)
<講師・演題>
講師 有田節子(立命館大学)
「条件文の時制とモダリティの意味論ー方言条件形式「ぎー」をめぐって―」
講師 下地理則(九州大学)
「格体系を調べる方言調査票の開発・利用と問題点-九州・琉球方言の事例報告-」
講師 山田真寛(立命館大学)
「敬語体系の意味論・語用論ー琉球与那国語の調査・分析の事例報告-」
講師 衣畑智秀(福岡大学)
「係り結びと疑問詞の量化―宮古伊良部集落方言の事例から―」
・152回大会から予稿集をPDFで学会ウェブページから頒布します(移行措置として153回大会まで従来通りの紙媒体予稿集も発行されます)。
・予稿集のPDF化にともない大会発表関連の規程が改定されました。
予稿集ダウンロード用ページ ・手話通訳等の支援:手話通訳やノートテイキングの支援を必要とされる方は2016年10月17日(月)までに学会事務支局(
lsj@nacos.com)に御連絡下さい。
・保育室:以下のPDFファイルをご確認の上、11月9日(水)までに
lsj.childcare@gmail.com にお申し込みください。
保育室の設置について (PDF)215KB