A Typological Study of Polysemy in Case

山ロ 和之(ニューメキシコ大大学院)

本発表では格,前置詞,後置詞などの文法範疇の多義性に関する以下の質問に答えることを目的とする.

(a) 格,前置詞,後置詞などの機能語が表す可能な意味役割の組み合わせはどのようなものか(例えば Cause と Benefactive は一つの機能語で表されるだろうか).
(b) 意味役割の組み合わせの頻度(例えば Allative と Purposeの組み合わせ)はどの程度頻繁に言語一般に表れるのだろうか.また意味役割の組み合わせの頻度には違いがみられるのだろうか(例えば Allative と Purpose の組み合わせと Comitative, Manner の組み合わせを考えた時,言語一般に表れる頻度はどの程度違うと考えられるのか).
(c) もし意味役割の変化に普遍的なパターンがあるのならそれはどのようなものだろうか.