TWIST の基本義は力を伴う円運動であり,この [forcible turn] を共通項に,円運動加力と周回運動という2つのスキーマが観察される.円運動加力のスキーマは,対象物の特性により回転やねじれという変化を伴って発現する.一方,周回運動のスキーマは,対象物への巻き付き,相互巻き付き,蛇行という3つのパタンとして現れる.これらは,巻き付きのスキーマを中心にし,それぞれ反転複写,転写され認知的にリンクしている.WRENCH は,[forcible turn] に加えて引き寄せる動きと関連付けられ,しばしば急激な加力との連想が働く.WREST は,[forcible turn] に加え,取り去る行為と強く結び付けられ,また,急に力を加える動作として想起される.WRING は雑巾絞りに代表されるような [counter-twisting] の行為として特徴付けられる.TWINE は,周回運動系の3つのスキーマにおいて,TWIST とほぽ同義である.但し,TWIST には TWINE にはない force 感が伴う.