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英語の上昇下降調と下降調の相違
~音調核音節を一音節移動させた場合~

湯澤伸夫 (高崎経済大学)

英語の核音調部が例えばABC の3 音節からできている場合,音調核音節がA にある上昇下降調とB にある下降調は同じような聴覚印象を受けやすいが,核音調による分析では明確に区別する。本発表では,F0 と持続時間と強さの3 点から,こうした音調核音節の位置の異なる上昇下降調と下降調に存在する違いを14 対の文を比較して分析する。

分析結果分かった主な事項は,F0 と持続時間が両者の区別に重要な役割を果たしており,特に音調核音節の頂点の水平位置と,最下点からその頂点に到達するまでの角度に大きな違いがあることと,高頭部が存在すると両者のF0 の違いを明確にし,上昇下降調の音調核音節(上記のA に相当)の出だしまたはその直前におけるF0 の動きにより,どちらの音調が来るかまで予測可能となる。他の違いも含め,総合的に検討すると,この2 種のタイプには明確な違いがあると結論付けることができる。

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