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インドネシア語の認識動詞

山崎 雅人(大阪市立大学)

 インドネシア語で「知る・理解する」という意味の四種の動詞を、「意図性」と「持続性」のふたつの意味素性により弁別し、それぞれ特徴を論じる。前者は話者が情報や知識を意図的に取り込むかに関与し、後者はそれらを話者が瞬時に受け入れる( 「知る・理解する」) か定着したものとして保持する( 「知っている・理解している」) かの違いである。これらの動詞の素性配合を次のように想定しその相違を表現できると考える。すなわち、memaklumi[+意図性 +持続性], memahami[+意図性 -持続性], mengetahui[-意図性 +持続性], mengerti[-意図性 -持続性]である。例: Ayah dan ibu saja yang memaklumi hal itu.(両親だけがそのことを理解している)Pemimpin harus dapat memahami kehendak rakyat.( 指導者は国民の意思を理解しうるようにすべきだ) Ia belum mengetahui apa salahnya.(彼は自分の間違いが何であるかを分かっていない)Ia mengerti maksud surat itu.( 彼女はその手紙の意味を理解する)

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