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日本語・ベンガル語の待遇表現に関する対照研究:
二人称を中心に



UDDIN, MD. MONIR(大阪外国語大学大学院言語社会研究科)




ベンガル語では二人称代名詞が待遇表現として発達しており、その適切な使用には社会文化的知識が不可欠である。一方、日本語は「わたし」「あなた」などの対称詞を持つが、特定の聞き手に対してはこれらを使用できないため、親族名称、地位名称等が使用される。このように、両言語の人称用法には大きな相違が存在するので、バングラデシュでの日本語教育発展のためには待遇表現に関する両言語の対照研究が求められる。そこで、ベンガル語の用例を日本語と対照し、両言語での人称使用の現象を調査した。その結果、主に2つの相違点が指摘される。(1)家族において、日本語では年齢の上下関係における人称表現の非対称的な使用が規則的であるが、ベンガル語では非対称的使用が一般的であると同時に対称的使用も少なくない。(2)職場において、日本語では上下関係における人称使用が非対称的である一方、ベンガル語では尊敬代名詞の使用において対称的である。

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